歩けない病気について

足を骨折して歩けないとか、高齢のため運動機能が低下して歩けないとかは、何となくイメージできます。生まれつき関節などに先天性の疾患があるため歩行が困難な場合もあるかもしれません。あと考えられるのが、脳神経疾患でしょうか…進行性の病気です。ただ、この場合は歩けなくなるだけではありません。他の運動機能も徐々に衰えていきます。他に歩けない病気というのがあるのでしょうか?

そこで今回は

歩けない病気になる原因

歩けない病気の対処法

について調べていきたいと思います。

 

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歩けない病気になる原因

歩けなくなる原因としては、脳、脊髄、末梢神経、筋肉、骨格や関節の病変が考えられます。

❖脳梗塞

脳血管がつまり、その先の脳が死んでしまい、その部分が関係している運動機能が低下してしまう病態です。また、病気により、歩くことから遠ざかり、筋肉が弱り能力が落ちる事を“廃用”と言います。

❖パーキンソン病

脳の“黒質”という部分からドーパミンという神経伝達物質が出なくなることで、運動障害がでてきます。歩行障害、動作緩慢、手も震え、嚥下障害、ろれつが回らない、筋肉の固縮などですが、この病気の一番厄介なところは『進行性』であるということです。そして治療法も、進行を止める方法も現時点では分かっていません。

歩行障害は、一歩目が出にくい“すくみ足”や“小刻み歩行”、“突進歩行”などの症状が出てきます。いずれは“歩けなくなる”のですが、進行には個人差があって、発症後1015年経っても薬を飲みながら自分で歩ける人もいれば、5年位で車椅子の生活になってしまう場合もあります。

※似た病気に『大脳皮質基底核変性症』『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』『脊髄小脳変性症』がありますが、いずれも病名を特定するのが難しい病気です。

※『パーキンソン症候群』とは、パーキンソン病以外の原因(例えば脳梗塞などの脳血管疾患、薬の副作用、ウイルス性脳炎)などで、パーキンソン病と同じ症状がでる場合を指します。

❖特発性正常圧水頭症idiopathic normal pressure hydrocephalus)略称:iNPH

脳を包む“くも膜”の内側、脳表面のしわの部分や脳室と呼ばれる部分を満たし循環している脳脊髄液が、なんらかの原因で循環しなくなることで溜まり、脳を圧迫することによって起こる病気です。

歩行障害、認知症、尿失禁の3つが主症状で、三徴候と呼ばれています。他に声が出にくくなったり、無表情になるという特徴もあります。

iNPHでは歩行障害が最も重要で、そして最初に出る症状であることが多いため、認知症が現れる他の病気と区別するポイントにもなるんです!まず初めに“歩行障害”が見られ、“認知症”や“尿失禁”といった症状が現れてきた場合はiNPHの可能性が高いです。

まず、足が上げづらく、すり足になり、ペンギンのように足を広げて歩くようになります。方向転換がしにくくなります、転倒もしやすくなります。(この辺りはパーキンソン病も同様です!)

そして、自発性がなくなる、物事への興味や集中力をなくなり“もの忘れが強くなる”などの認知症の症状が出てきます。また、トイレが非常に近くなったり、我慢できる時間が短くなったりします。歩行障害のために尿失禁につながることがあります。

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※脳や神経の病気や変性によっておこる歩行障害では、必ずそれ以外の神経的な症状が出ています。“歩けない”、“歩きたがらない”だけでなく、顔の表情はどうか、ほかの日常動作に支障はないかといったことをメモしておくと受診のときに役に立ちます。「うつ病」でも動作緩慢の症状が出る場合があります。

❖間欠性跛行(カンケツセイハコウ)

間欠性跛行とは歩行障害のことで、歩くと足が痛くなったり、しびれたり、突っ張ったりしますが、前かがみになったり、しゃがんで休むと痛みがなくなりまた歩けるようになります。また、歩いているときや運動を行っているときにダルさや疲れ、こむら返りが起こることがあります。特に“ふくらはぎ”におこると、歩けなくなってしまいます。

※こむら返りは、おしりや太ももでも起こります!

《間欠性跛行の原因》

*腰部脊柱管狭窄症

背中にある神経が通っている管が狭くなり神経が圧迫されることによって、間欠性跛行などの症状がでます。脊柱管が狭くなる原因としては加齢や重いものを持つ労働、背骨に生じる病気の影響などがあります。

*閉塞性動脈硬化症

足の血管が動脈硬化などにより狭くなったり、詰まることにより血液の循環が悪くなり細胞が酸素不足になり痛みを生じたりする病気です。

*閉塞性血栓血管炎

別名“バージャー病”ともいわれ、国の難病に指定されています。閉塞性動脈硬化症と同様に血管が狭くなったり、詰まったりして血液が不足し酸素が細胞へ充分行きわたらなくなるからです。

※この病気の原因は不明ですが、喫煙が関わっているのではないかといわれています。

歩けない病気の対処法

脳梗塞などで歩けなくなった場合はの対処は適切な治療と“リハビリ”です。なんと、健常な人でも一年で約1%ずつ筋力は低下していくそうです。そして運動せずに、座りきり、寝たきりでいると、廃用のため、アッと言う間に筋力低下が進んでしまいます。筋力だけでなくバランス感覚などもドンドン落ちていきます。たった一年で歩行能力は半分以下になってしまうのだそうです!ただ歩行訓練には、充分に“転倒”に気をつけて、目安は週の内45日くらいにして無理をせずに頑張りましょう。

パーキンソン病も同様です。パーキンソン病は“安静”にしていても治る病気ではありません。理学療法士(PT)などの指導のもと、できるだけリハビリをして身体を動かしましょう。ストレッチは固縮しがちな筋肉を柔軟に保つには不可欠です。ただし、転倒には十分に気をつけてください!また、パーキンソン病は完治はしませんが症状を楽にする薬はあります。主治医との信頼関係を大切にして、一日でも長く自分で歩けるように頑張りましょう!

正常圧水頭症は、くも膜下出血などが原因でおこることもありますが、加齢に伴い、はっきりした原因がなく起こることも少なくありません。溜まった脳脊髄液を排出する「シャント術」で症状は改善され、歩行障害なども元に戻る可能性があります。

間欠性跛行の治療法は薬物療法、リハビリが中心ですが、どうしても症状が強い場合は手術を行うことがあります。局所麻酔剤によるブロック療法や装具療法も有効とされています。

思うように歩けない、歩きにくい、歩き方がおかしいと感じたら自己判断せずに病院で受診しましょう。神経系の病気はなかなか適切な診療科にたどり着けないのが現実ですが、放置するのは絶対に避けて欲しいです。

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